鼻の手術後、炎症が起きたことを示すサインとその予防法とは?

鼻の整形後に一番心配なこと、それは炎症という副作用です。

炎症とは、細菌の侵入に対する私たちの体の反応です。鼻の穴には体の中で一番多く細菌が存在しているため、炎症が起こる危険度も高くなります。

また炎症は初期に対処することが重要なのですが、初期に表れる症状というのは自身でもよくわからず、また予測することもできません。つまり、ほとんどの人は鼻からうみが出るまではそれが炎症であることがわかりません。

この鼻から膿がでてくるというのは、かなり炎症が進行している状態なのですが、こうなってしまったら、鼻に挿入したシリコンなどの補形物を除去しないことには、炎症を抑えるのは困難です。でもまだこの状況なら補形物を除去さえすれば簡単な治療で済むため幸いともいえます。

 

炎症によって表れる症状

  • 突然の腫れ、痛みが生じる
  • 鼻筋や鼻先の皮膚が赤くなる
  • 炎症性の膿が出る

炎症は、初期の段階で診断や治療を受けることが一番重要となりますので、上記のような症状を感じたら、すぐに病院へ行ってください。たとえ軽い症状であったとしても気になったらすぐに病院に相談することも忘れないようにしましょう。

感染によっておこる炎症が恐ろしい本当の理由

一番怖いのは、炎症が起きたという事実を知らずに過ごしてしまったり、炎症を放っておいてしまうことです。

もし炎症が起きていることに気づかずに(気づいても)放置したまま炎症が進行すると、腫れや痛みが一定の周期で繰り返しながら、鼻筋や鼻先が徐々に固くなっていきます🔥

これがいわゆる一般的に拘縮こうしゅくと呼ばれるもので、感染によって皮膜が拘縮してしまった状態をいいます。皮膜が拘縮していく速度は、数ヶ月から数年といわれており、個人差によるところは大きいのですが、進行が遅ければ遅いほど、皮膜によって鼻先が持ち上がっていく現象も、予測しづらくなります。

そして皮膜が拘縮してしまったら、補形物を除去するだけでは、持ち上がってしまった鼻先(アップノーズ)は元通りには下がってきません😢

このようになってしまったら、補形物を除去するのと同時に、拘縮した皮膜を切除(除去)したり、支柱を移植する再建手術を追加的に行うことで、緩和させることができます。

炎症を予防する方法

炎症でもっとも大切なことは、炎症が起きないように予防することで、予防するために重要なことは、術後の管理する過程で自身の体が細菌に打ち勝てるように良いコンディションを維持することです。

・睡眠不足
・過度な業務による過労状態 
・不規則で栄養バランスに欠けた食事

このような状態に陥ると、感染に対抗できる白血球の活動が弱まってしまい結果、炎症が生じやすい状態になってしまいます。

また習慣的な煙草は、“炎症が起きますように”と願ってるようなものですから、術後は絶対に禁煙です!お酒も同じく、飲みすぎは炎症を引き起こす原因になりかねませので術後しばらくは控えるようにしましょう。

炎症や副作用など、何も問題なく鼻をキレイな状態で維持させるためには、術後の禁煙禁酒はもちろんこと、病院からの指示や注意事項をきちんと守ることが大切です。何か少しでもおかしいなと感じることがあれば躊躇せずに、すぐに病院に確認するようにしましょう。