鼻の再手術で使われる材料、寄贈軟骨と自家肋軟骨について
韓国の鼻の再手術でよく使われる材料に、自家肋軟骨、寄贈軟骨というものがあります。韓国で実際にカウンセリングや鼻の再手術を受けたことがあればご存知かと思いますが、これらの軟骨は、鼻中隔軟骨の代用や鼻先を支える支柱として使うために必要な材料となります。
そこで今回は、鼻の再手術に使われる材料、自家肋軟骨と寄贈軟骨の違いについてお話ししたいと思います。
まず自家肋軟骨とは名前のとおり自身の肋軟骨をさします。つまり自家軟骨を使用する場合には、ご自身の肋軟骨を採取する手術が必要になります。実際、鼻の手術で使われる自家肋軟骨はどの部分かというと、下図の1~10番のうち、主に5~8番の間に位置するものです。この部分が一番やわらかく有用な軟骨といわれています。
いっぽう寄贈軟骨は何かというと、これは別名、“同種肋軟骨”と呼ばれており、学名としてのホモ·サピエンスと同じ"種(species)"の肋軟骨というものです。
簡単に説明すると、ヒトの死体から離して一定の処理を経て人体への使用を許可された肋軟骨です。死体から取ったものと聞くと気味悪く感じる方もいるため、病院によってはその言葉をこっそり抜いて珍しい名前をつけて患者さんを混乱させることがありますが、名前が何であれ患者さん本人のものでなければすべて"同種肋軟骨"です。
また最近はヒトではなく豚や馬のような他の"種(species)"の軟骨を加工したものが製品として出ていますので、何から採取した寄贈軟骨かが気になる方は、病院に確認するといいでしょう。
寄贈軟骨と自家肋軟骨、違いがわかったところで疑問に出てくるのが、どちらの材料を使うのがいいのか?という点だと思います。
しかしこれは一概にどちらが良くてどちらが悪いといえるものではありません。どちらの材料を使うにしてもメリット・デメリットはありますので、医師とよく相談したうえで、決めていただけたらと思います。
それぞれのメリット・デメリットは以下にまとめてみましたので、参考にしてみてください。
メリット… 自家組織を使うため、副作用の心配がない
デメリット… 鼻とは別に肋軟骨を採取する手術が必要になるため、その分の費用負担や、胸下に残る傷跡への懸念
メリット… 材料費さえ払えば簡単に手に入る(肋軟骨を採取する手術をする必要がない)
デメリット… 自家組織ではないため、副作用が絶対に無いとはいいきれない
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