Double Jaw Surgery
両顎手術とは?
両顎手術は、上顎と下顎の位置を前後・上下に動かしたり、回転させながら、顎骨を理想的な位置に移動させる手術です。美しさだけでなく、最も自然な顔の表情を作り出すことができます。
手術概要
手術時間 | 1時間30分 |
麻酔方法 | 全身麻酔 |
入院 | 2泊3日 |
治療期間 | 2週間~1ヵ月 |
抜糸 | 無し(溶ける糸使用) |
ダウンタイム | 大きな腫れと内出血がひくまでに約1ヶ月程度(個人差あり) |
最先端技術を駆使した3D両顎手術「フェイスガイド」
最新の手術プログラム「フェイスガイド」を駆使し、3Dプリンターで作られる高精度な手術器具を使うことで、手術時の誤差を極力排除できるようになりました。この革新的な手法により、予め行ったシミュレーション通りの結果を確実に達成できるようになりました。
フェイスガイドによる手術の効率化
「フェイスガイド」の採用により、従来の手術時間が大幅に短縮されました。これにより患者は迅速かつ効果的な治療を受けることが可能です。
1.尿道カテーテルの不要化
尿道カテーテルの着用は不要です。これにより手術中の患者の不快感は軽減されます。
2.ドレーン着用の不要化
手術時間が短縮されたことで、出血量が減少し、通常必要な血抜き用のドレーン着用も必要ありません。
3.迅速な回復を促進
少ない出血と手術時間の短縮が、患者の迅速な回復を促進しています。これは治療効果を向上させ、患者の日常生活への早期復帰を可能にしています。
お悩み別の症状
下顎前突症
- 下顎が出ているのを治したい方
- 受け口を治したい方
顔面非対称
- 左右の傾きを改善したい方
上顎前突症
- 口ゴボを治したい方
- 出っ歯を治したい方
長い顔
- ガミースマイル/中顔面が長い方
- 下顎が長い方
両顎手術の骨切り部位
上顎(ルフォーI型)+下顎(SSROまたはIVRO)
両顎手術は上顎と下顎の両方の顎骨を切って移動させる手術です。上顎の骨切り術はルフォーⅠ型、下顎の骨切り術はSSROとIVROの2種類の術式があります。(※図は下顎SSROの術式)
下顎の骨切りの種類
SSRO
SSRO(上顎分割切断手術)は代表的な下顎手術の一つです。下顎の表面部分、特に顎関節を含む部分を歯を含む下顎部分から分離し、歯を含む下顎部分だけを後ろに移動させます。手術後、ピン固定により骨の間の結合がより強固になり、初期の回復期間には顎を使いやすくなります。
IVRO
IVRO(垂直切断手術)は神経が通るラインの後ろで手術が行われるため、神経損傷の可能性が非常に低い安全な手術を目指しています。ただし、強力なピン固定は行われないため、2週間の間は顎の動きを制限する必要があり、その後は適切な顎の運動が必須です。顎関節が不快な患者は、顎関節の回復も期待できます。
手術の流れ
STEP
カウンセリング(約1~2か月前)
容貌に関するお悩みやご希望、治療に関するご質問など、まずはお気軽にご相談ください。シミュレーションしながら、適切な治療方法、矯正治療の必要性、手術費用について、ご説明します。
STEP
手術に向けて準備(2週間前)
手術を受けて頂くことが決まりましたら、手術に必要なツール(ウェイパー、固定ピンなど)を3Dプリンターでオーダーメイドで制作します。
STEP
精密検査(手術前日まで)
手術には全身麻酔を使用するため、そのために必要な精密検査を受けていただくことになります。検査内容は胸部X線、心電図、血圧、採血などです。
STEP
手術・入院
手術は、全身麻酔で受けることで手術中は痛みを感じず、目が覚めると手術は終了しています。その後、2日間は念のため病院で過ごしていただき、入院中は経験豊富な看護師が常に患者の健康状態を確認し、必要なケアを提供します。3日目の午前中に安全を確認した上で、患者様が退院できるよう手続きを進めます。
STEP
来院治療・経過チェック(術後2~4週間)
3~4日ごとにご来院いただき、口内と咬み合わせのチェックを行います。必要に応じて、腫れを取る効果のあるレーザー照射も行います。なお、患者様の滞在期間によって治療日数とご来院の日程は調整させていただきます。
STEP
術後矯正(術後1ヵ月~)
食事や運動に制限せず、通常の日常生活をおくれるようになります。ウェイパーの着脱については、手術後1ヶ月の検診で医師が判断します。また術後の歯科矯正が必要な場合も同様に、医師の判断を元に開始します。
よくある質問
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両顎手術の入院期間はどのくらいですか?
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通常、両顎手術の場合、手術当日から2泊の入院が必要です。ただし、患者様の術後の経過によって入院期間は変動する可能性があります。
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両顎手術に必要な滞在期間は?
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手術後の安全を確保するために、1ヶ月の滞在を推奨しています。もし都合が合わない場合でも、最低でも2週間の滞在が必要です。具体的な滞在期間については、担当医と相談し、個々の状況に応じて検討してください。
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手術後、通院はどれくらい必要ですか?
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手術後の通院については、一般的に以下のスケジュールとなります。ただし、症状や手術の種類によって異なる場合がありますので、実際には医師の指示に従ってください。
・手術後の初期期間は2~3日おきに経過チェックのために来院が必要です
・手術後1ヶ月および3ヶ月の検診で来院いただく場合があります
・術後の歯科矯正が必要な方で、韓国で治療を行う場合は、矯正器具の付け始めから毎月通院していただく必要があります。
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手術後、口の開閉を制限するための顎間固定を行いますか?
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従来の「顎間固定」(上下の顎を縛り、口を開かないようにする方法)は行いません。代わりに、顎の位置と噛み合わせを確保するためにウェイパーとゴムを使用します。
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手術後の食事はいつからできますか?
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手術の翌日からは飲料水の摂取が可能です。最初の2週間は主に流動食を摂っていただき、その後は徐々に柔らかい食べ物(例: 豆腐やおかゆなど)の摂取が可能になります。
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正常な噛み合わせの状態でも、両顎手術を受けた場合、矯正が必要になりますか?
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必ずしも矯正が必要ではありません。手術前に噛み合わせが正常である場合、計算された顎の位置調整により手術後も正常な咬合が維持されるため、追加で歯科矯正を行う必要はありません。